20歳の自分に伝えたい 知的生活のすすめ

20歳の自分に伝えたい 知的生活のすゝめ (SB新書) [ 齋藤 孝 ]

価格:990円
(2022/11/16 10:08時点)
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あなたは教養は役に立つと思いますか?おそらく教養はあくまで趣味の一つ、教養があったら役に立つこともあるよね、という風にとらえている人が大半だと思います。実際に町から本屋が姿を消し、最近の若者は本を読まなくなったと叫ばれ、何よりもインターネットの普及によって数多くの娯楽が日常に氾濫するようになりました。そうした教養の比重が低下している現在、この国における知性の在りかたについて一石を投じるのが、この本「20歳の自分に伝えたい 知的生活のすすめ」なのです。

実際に私もこの本を手に取るまで、本を読むのも、教養や知識を身に着けるのも趣味の一環であって、わざわざそんなことをしなくても、楽しくて豊かな人生を送ることは可能だろうという意識が頭の片隅にありました。結局好きなことさえやれていれば人生幸せなんだろう、と。読書や教養は人生を豊かにするのだ、漠然とそんな思いは抱いていても、じゃあ、具体的にどうして豊かになっていくの?という問いを投げかけられたら言葉に詰まってしまうというのが正直なところではないでしょうか。

この本の著者である齋藤孝さんは明治大学の教授を務めておられる方で、今までたくさんの教育に関する著作を残してきました。彼の著作は子供向けのものから大人向けのものまで幅広く揃っており、彼の経験や研究から理想の人生のあり方を熱く、分かりやすく語ってくれます。

彼はこの本の中で、教養の恩恵を具体的に示し、教養がなぜ必要なのかを懇切丁寧に説明してくれます。読書って、教養ってそんなにすごいことだったのかと目から鱗が落ちること間違いなしでしょう。この本を読み終わる頃には、あなたも本を読んだり、知的活動を実践したくなるに違いありません。

20歳の自分に伝えたい 知的生活のすゝめ (SB新書) [ 齋藤 孝 ]

価格:990円
(2022/11/17 21:47時点)
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目次

  • 序章 本当の「知性」とは何か
  • 1章 生まれ持った「遺伝子」より、身につけた「教養」を重んじる
  • 2章 「向上心」があれば、逆境も力に変えられる
  • 3章 何にも侵されない「精神の王国」をつくる
  • 4章 人との縁によって、「人格」が磨かれる
  • 5章 インプットを血肉化し、アウトプットを使命とする

序章では、教養の本質は気付きであると説く。日々の生活から驚きや興奮を見つけ出す能力を養うことが教養の役目であり、知性ある人生を歩むことを勧める。

1章では、スマートだが厚みのなくなった若者を例にとり、今の価値基準に疑問を呈している。教養が重視されなくなった結果、人の価値が顔や見た目などの遺伝子的な要素に重点が置かれるようになった、と警鐘を鳴らしたうえで、後天的に幸福になるには教養を身に着けることが重要だという。

2章では、たとえ逆境に陥っても、根本に志・向上心があれば、精神を病んだり諦めたりすることはない、と主張し、そのような向上心や向学心を持ち続けるには、本を読むなどの教養に慣れ親しむ行為が必要であるとする。

3章では、本を読むことで自分の中に本の著者や登場人物を迎え入れ、古今の教養の交流を可能にし、広大な精神世界を気づき上げることの重要性を説く。

4章では、人と実際に会い、交流を深めるといった生の体験は、自身の人格、ひいては人生を好転させるチャンスをつかむことができると説明している。

5章では、本を読み、人と会い、知見や経験をため込むだけでは知的な人間だとは言えない、と彼は言います。自分のうちに築き上げたものを外部に出す、インプットの作業を行うことが必要だと。コンテンツを受容するだけの立場から抜け出し、毎日の生活に刺激を与えて知性を飛躍させることができると。

20歳の自分に伝えたい 知的生活のすゝめ (SB新書) [ 齋藤 孝 ]

価格:990円
(2022/11/15 01:52時点)
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