飛騨高山旅行記⑦ オレ、日本酒を飲んで手首がねじ切れる
上三之町と対面したオレ。そこにはガイドブックで見た通りの風景が広がっていた。小京都と呼ばれるほどのことはある。でも小京都連盟みたいなのからは脱退してるらしい。ようわからん。
早速歩いていこうと思う。両側にはいろんな店が並んでいて、土産屋や飲食店、工芸品の店なんかもある。そこでオレは杉玉がかかっている店があるのを見つけた。しかも二つ、杉玉が向かい合っている。なるほど、ここが高山を代表する酒蔵、原田酒造と船坂酒造か。日本酒が苦手なオレでも、高山が酒どころなのは知っている。ガイドブックにも大きく取り上げられていた。折角高山に来たので、飛騨の酒なるものを飲んでおきたいと思っていたから、とりあえず原田酒造に入ってみた。中に入ると巨大な杉玉が出迎えてくれる。杉玉は春にまだ青い杉の葉っぱを丸めて作り、酒の熟成具合と一緒に茶色く色付いていくのだという。杉玉が青い時期は新酒がおいしい時期、秋になって茶色くなるとひやおろしの時期というように。杉玉は酒蔵や居酒屋など酒を扱う店の軒先につるしておく、酒のシンボルなのだという。酒どころの高山ではいろんなところでお目にかかる。昔から飛騨の寒冷な気候は酒造りに適しており、「淡にして烈」というのが飛騨の酒の特徴らしい。要するにのど越しのいい辛口ということか?まあ試飲ができるようなので、飲んでみることにした。この時は夏だったので、「山車」夏吟醸という夏限定の酒がイチオシらしいからそれにした(山車とは原田酒造場の代表銘柄である)。一杯200円。キンキンに冷やしてあるものをいただく。
オレはおそるおそる夏吟醸とやらを口に近づける。去年20になったオレは、高校時代の友達と旅行先で調子に乗り、セブンイレブンで買った八海山(350ml)をラッパ飲みして地獄を見て以降、日本酒がトラウマになってしまった。これが日本酒とのファーストコンタクトであり、ワーストコンタクトであった。そんな黒歴史を抱えるオレだから、夏吟醸を持つ左手が震える。せっかく酒どころに来たのだから~とカッコつけて頼むんじゃなかったと、早くもギャンギャンに怖気づいていた。脳裏にあの時のトイレでうずくまっていた映像が走馬灯のように横切る。脂汗がどっと噴き出した。意を決して一口飲んでみる。花のようなフルーティーな香りがオレの鼻を走り抜け、ひんやりとした甘美な雫が颯爽と喉を通り抜けていった。あれ、うまくね?何かのマチガイではないかと思ったオレは、もう一口飲んでみた。夏にふさわしい爽やかなのどごしで、花の香りをふりまきながらオレの体を優しく冷やしてくれる。メッチャうまくね?こうして清々しいほどの手のひら返しを達成したオレは、酒蔵見学をしていた。
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酒蔵を後にして、さんまち通りを北に向かう。さんまち通りの外れに来ると、宮川朝市の入り口が見える。宮川朝市は、輪島、勝浦の朝市と並んで三大朝市の一つに数えられている。だが規模はあまり大きくない。10分あれば一通り物色できるような出店数だった。まあ、雨が降り始めていたし、いつもよりは出店の数も少ないのかもしれない。うん、雨が降っている。折り畳み傘を逡巡した挙句、結局持ってこなかった己の選択を後悔したがもう遅い。あっという間に本降りになってきた。マズい、これは一度ホテルに戻って出直してきたほうがよさそうだ。そこでオレは閃いた。折角ホテルに戻るのだから、一通りお土産を買ってまとめてホテルに持って行ってしまおう、と。これぞ天啓。早速朝市でさるぼぼを見つけたのでそれを買った。あとは分燐堂の麦落雁と「ハンバー具ー」が欲しい。分燐堂は朝市から近かったし、国分寺通りにはアーケードもついていたので殆ど雨に濡れずに購入できた。問題は「ハンバー具ー」である。このふざけた名前の食べ物は、飛騨牛で作ったハンバーグ(のようなもの)がペースト状になったもので、ご飯にかけて食べる「具」なのだが、どこに売っているのか見当がつかない。が、さんまち通りに土産屋らしき店を見た気がするのでとりあえずそこに行くことにした。しかし結構雨が強い。このままホテルに行くと自滅しそうなので、どこかで雨が弱まるタイミングを見計らいたい。とか思ってたらいいところに「六拾番」が!やはり「持って」いるな、オレ。この店が飛騨牛つくねを売っていることはガイドブックでチェック済みなのだよッ・・・・・!
次回、「オレ、飛騨牛を食らう!」デュエルスタンバイッ!!!!!!
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飛騨高山旅行記⑧につづくッ!本当に続くと思っているのかッ!!このマヌケどもがァ!!!!