上尾の銘酒 文楽

正月に埼玉県上尾市にある北西酒造なる酒蔵を訪ねてみた。上尾駅からほど近い旧中山道沿いに店を構えている。建物に「文楽」とある。文楽というのがこの酒蔵の代表的な銘柄らしい。古くから中山道沿いは質のいい湧水があることで有名である。この酒蔵も秩父からの良質な伏流水を利用しているようだ。裏の駐車場に地下水をくみ上げる井戸がある。しっかりと杉玉もかかっていた。ここではレストランも併設されていて、蕎麦などの和食と一緒にここの酒が楽しめるようだ。レストランとは別に、酒蔵の敷地内に「十一屋酒店」という別個の建物があり、ここで日本酒や酒粕、甘酒などが購入できる。純米大吟醸から本醸造、生酛づくりまである。香水の瓶のような瓶に入った酒もあって面白い。ちなみに試飲はできないらしい。どうやら文楽とは別に「彩來」という銘柄もあるようだ。文楽は燗にしてもおいしく、彩來は冷やにするといいらしい。文楽(純米吟醸)を買った。

凛とした辛口ではあるが、仄かに豊潤さも感じる。キレが良くも、コメのうまみをしっかりと感じる。やさしい辛口といった感じである(※個人の感想です)。