中山道をただ歩くだけのブログ 桶川宿~鴻巣宿
上尾から桶川まで一時間ぐらいで歩いた。ネットの情報によると一時間半らしいので、割と早めの歩調である。大体二駅分の距離なので楽勝じゃないかと思うが、東京都とは訳が違うことを思い知らされた。次の鴻巣宿までは2時間半ぐらいらしい。まあ、オレの足だったらもうちょい速いよなァ、なんて計算をしながら歩き始めた。
もうすでに足が痛い。これからも似たような風景が続くのかと思うと心が折れそうだ。
重い足取りで歩いていると、家具屋ののぼりに愛しの飛騨高山の文字が。オレを応援してくれているんだな、かわいい飛騨高山よ。しかし埼玉県にまで飛騨高山の家具が進出しているとは。これは確実にキてるな、飛騨の時代が。乗るしかねえ、このビックウェーブに。というわけで飛騨高山旅行記も書いているのでそちらの記事も読んでくれよな!
北本市の標識が見えたので、確実に進んではいるぞ!と自分を奮い立たせて進む。歩道は狭いうえ、車が後ろからビュンビュンと追い越していくので、また漏らしそうになってきた。
こんな看板がそこかしこに立っているわ、チャリンコが歩道を通って前から走ってくるわで一秒たりとも気を抜けねえ・・・!せめて左側通行は守ってくれよ。中山道の旅はある意味現代においても過酷なのである。
北本は、桶川宿と鴻巣宿の間にあり、間の宿(あいのしゅく)として栄えた。間の宿とは、宿場と宿場の間に設けられた休憩用の宿場である。ちなみにここに宿泊することは禁止されていた。元々北本には本村という村があり、その名を取って本宿と呼ばれていたのだそうだ。この本村から北本という地名が派生したのだという。
中山道にはいろいろな神社や寺院があって紹介しきれないほどだ。浅間神社なるものもよく見る。大方富士山がよく見えたから建てられたものだろうが・・・。
えっちらおっちら歩いていると、やっと鴻巣市の標識が。うれしい。
鴻巣はひな人形で有名である。街のあちこちに広田屋という人形屋の看板がある。
もう12時である。本来ならここで昼飯を食べたいところなのだが、あまりいい店が見当たらない。駅のほうに行けば何かしらあるのかもしれないが・・・。だが、なるべく時間を使いたくないので、中山道沿いにある店にしたいのだ。腹を空かしてのそりのそりと歩いていると、なんだかっとってもイイ匂いが!どうやら米菓店らしい。通りの反対で、尚且つごはん屋でもないのだが、我慢できずに入店してしまった。おおとりという店で、創業90余年らしい。ぬれせんべいが目に入ったので、それを買うことにした。そしたらお店の人が割れた煎餅をオマケしてくれた!うれしい!ぬれせんべいは家族へのお土産にして、割れた煎餅で小腹を満たすことにした。ザラメがたくさん使われていて、甘じょっぱくていい塩梅である。うれしい。